丁寧な仕事は伝わり、大切にしてもらえる話

このところ、非常にツイておりませんでした。
ラッキーウーマンを自称する私ですが、最近はビックリするくらい良いことがありませんでした。
結構大きな利益を見込んでいた仕事がただただ大変だっただけで、結局ほとんど儲けが出なかったり、嫌なこと言ってくる人が続いたり。
他にも細かいことが色々と。
梅雨の時期で体調も優れず。
まぁ自分の能力不足といえばそれまでなんですが、なんか低迷期というか心が沈んでおりました。

この仕事ってすごく不思議なところがあって。
私だけなのかな。
というか、仕事ってそういうものなんですかね。
良いことと悪いことが交互にくるんです。
「お!うまくいっているな〜」と思うと、いつの間にか悪いことが続いていたり。
逆に、今回のように「色々イマイチだな〜」と思っていると、今度は良いことがポンって現れたり。
そんな感じで波のように過ごしております。

今回はそれが結構長くて。
「なんかもうやめちゃいたいなぁ」と思うところまでいってました。
というか私って躁鬱っぽいところがありまして。
半年に1回くらい「すべてを投げ出して消えてなくなりたい」と思うことがあります。
これ、冗談ではなくマジでです。笑
師匠には「あーまた病気始まった」くらいに思われています。笑
そういう時は休みをもらって、ベッドから出ず1日中海外ドラマを観ていると治ります。
たぶん心身ともに疲れてしまっている状態なんですよね。
ただ今回はその状態が結構長くて、1日休んでも、また嫌なことが続いて、また落ち込むを繰り返していました。

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そんな時、やっと良いことがありまして。
少し前にですね、コピーパネルから液晶純正パネルに画面交換してくださった方が店に挨拶に来てくださいまして。
「非常に使いやすくなって大満足です!大切に使います。」ととても嬉しい言葉をかけてくださいました。
また、去年の秋くらいに取手店でガラスが割れたiPhone7を液晶純正パネルに画面交換してくださった方がいたのですが、ご自宅が東京の方で。
「今度は娘がiPhone6Sのガラスを割ってしまったので液晶純正パネルに交換して欲しい」というご連絡を頂いて、今度はご家族で後楽園店に来てくださいました。
「新品みたいに綺麗になった!」と大変喜んでいただきました。

最近、私は切に「まだしばらく使うのであればちゃんと直せばいいのに」と思っているのですが、なぜかというと、ちゃんと直すと大切にしてもらえるからです。
結果、もう壊すことも無くなります。
そして、お互いに良い気持ちで終わることができ、その後も良い気持ちで使っていただけます。
うちは液晶純正パネルに交換された方って、同じ端末で同じ画面の交換修理にいらっしゃることってまずないんですが、それはある程度お金をしっかりとかけたことによって「もうお金をかけたくないから大切に使おう」という意識が働くからだと思っています。(再修理は他の店舗に行っている可能性もあるので、それは分からないですが)
もちろん、修理時に強化ガラスを貼付したりケースをプレゼントしたり、また、使い方を改めていただくようにご指導もしますが、やはりもっとも大切なのはユーザーの意識です。
こちらがどんなに工夫したり助言しても、ユーザーがぞんざいに使ったら意味がありません。

人間、安くて適当なものって愛着が湧かないんですよね。
大切にしようとも思いません。
しかし、ちょっと頑張って買ったり、自分の中で高額だったものって、思い入れが強くなるので大切に使おうという意識がはたらきます。
そして、ある程度値段のするものって品質の高さだけでなく、そこにある作り手の思いを感じることができ、それが愛着に繋がるような気がします。
これってiPhoneの修理でも言えることだと思うんですね。
ちゃんとしたものでちゃんと直してあげると、使い手もそれを感じてくれます。
そして、お金もかかった上にちゃんと直してもらったんだから大切に使おうと思ってくださるのではないかと思います。
だからこそ、うちは液晶純正パネルを選んで頂いたお客様からの好意をとても強く感じることが出来るし、再度壊す方がほとんどいないのではないかと思います。
お互いに良い関係ですよね。

また、他店に行かれてから、うちをご利用くださる方は、しばしばうちの徹底ぶりに驚きます。
単純にパーツの品質の高さだけではなく、修理前後の動作チェックや修理後のアドバイス、修理に合わせたサービス、修理後に送らせていただくお礼ハガキなど、うちはとにかくひとりひとりのお客様としっかりと向き合うことが経営理念なので、その徹底ぶりに驚かれることが多いです。
「そこまでやるの?」というくらい、すべてやりすぎなくらいやっています。
それが個人店の強みでもあり、逆にお客様にとっては面倒なところでもあるのですが、しかし、こういう一生懸命さというのはお客様は敏感に感じ取ってくれます。
だからお客様はご修理後「ちゃんと直してもらったから大切に使おう」と思ってくださるんだと思います。
それがもう壊さないことにつながっているんだと思います。

特にフロント画面の液晶純正パネルのお客様には細心の注意を払っています。
うちの液晶純正パネルのメニューは、いくら他の店舗と品質が違うといっても、一般的に非正規店の修理代金としては高額です。
普通にやっていては絶対に選んでもらえません。
だから、選んで頂いたお客様に「これなら正規店に行けばよかった」「コピーパネルでよかったわ」と思われたら、終わります。
絶対にそうならないように、ちゃんと直してよかったと思っていただけるように、ものすごく気を遣っています。
その想いがきっと、修理後のあがりや修理後の使用感から、感じ取ってくださっているのではないかと思います。
だからこそ、挨拶に来てくださったお客様のように感謝してくださるんだと思うんですね。
こういうお客様のご感想って、本当にパワーになり、元気をいただきます。
「頑張っている意味はあるんだ」と実感します。

実は現在、後楽園店は修理・買取ともに完全予約制にさせて頂いております。
基本的には前日までにご予約をいただけないと、ご修理をお受けしておりません。
完全予約制にした大きな理由は、通勤に往復3時間以上かかるので毎日行くのがしんどかったため、という自分本位な理由が1番なんですが、もうひとつ大きな理由としては「わざわざ東京まで行ってちゃんと直して欲しいという方以外からは受けたくない」と思ったからです。
後楽園の近くには池袋という修理店大激戦区があります。
池袋は「安かろう悪かろう」の本場で、とにかく料金が安い店が多いです。(品質面を重視してちゃんと修理している店もあると思います。全体の話なのでご容赦ください。)
「とにかく安ければ」という方はわざわざうちに来なくとも池袋に行けばいいと思ったんですね。
しかし、逆に星の数ほど修理店のある東京でも、常にうちレベルの画面を出せるのは、正直一握りです。
だから、後楽園は「ちゃんと直したい」という方だけをターゲットにすることにしました。
私もそういう方にサービスを提供したいし、それが存在意義だと思っているからです。
「えーわざわざ予約しないといけないの?めんどい。じゃあいいや。」という方は、後楽園店はターゲットから外すことにしました。
そういう方は適当な店に行って適当に修理してもらって、また壊してまた修理に出せばいい。
非正規店だってちゃんと修理するためにはそれなりの準備が必要なんです。
適当な店が適当にやる分には、行って30分くらいでやってもらえるでしょう。
そういう方はそういう店に行けばいい。
だけど結果、いまの非正規店の現状はどうなっていますか?
それは悲惨なものです。
だから後楽園店はわざと少し不便にして「きちんと直したい」という方だけをターゲットに定めることにしました。
そもそも私が東京に出店を決めたのは「非正規店でもちゃんと直せることを証明したい」というのが1番の動機でした。
また、粗悪店に行ってしまい、修理後に悩んでいる方を救いたいと思っていました。
それを実現するために完全予約制にしてみたら、正解でした。
今後もちゃんと直したいと考えている方のお役に立てるように精進していこうと思っています。

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店舗運営なんて、だいたいが思っているようにはいきません。
こんなに頑張っているのに!と自分が思っていたって、それが直接集客に繋がるかは正直疑問です。
しかし、感じ取ってくれて、好意を持ってくださる方もいらっしゃいます。
心から「ありがとう」と言っていただけると、感無量です。
それが店舗運営の最大の醍醐味だと思いますね。
これはやっぱり自分でやらないと、本当には理解できないと思います。
人の役に立つことって単純に楽しいです。
「もうすべてを投げ出して消えてなくなりたい」と思っても最終的にこうやって続けているのは、面白いからに他なりません。
私は正直明日にもやめようと思えばやめられますが、それでもやめないのは好きだし面白いからなんですよね。
これからも自分の店の社会的意義を忘れず続けていこうと、お客様のおかげで思えました。
まぁそれでも6ヶ月後にはまた「消えてなくなりたい」って言って、師匠から「病気始まった」と思われているんでしょうけど。笑
なんだかんだ言いながらでも、続けていけること自体が本当は幸せなんですよね。
それを忘れてはいけないですね。